街を歩いていると、仕事をしているわけでもないのに、つい目がいってしまうものがあります。
看板、ポスター、スーパーのPOP、飲食店のメニュー、駅の案内表示。
グラフィックデザイナーという仕事をしていると、こうしたものを普通に見るだけでは終わりません。
「なぜ、この看板は目に入ったんだろう?」
「どうして、このポスターは読みやすいんだろう?」
そんなことを無意識に考えてしまいます。
看板は「遠くからどう見えるか」
お店の看板を見ると、文字の大きさや色だけでなく、少し離れた場所からでも読めるかが気になります。
デザインは、近くでじっくり見てもらえるとは限りません。
一瞬しか見てもらえない場合もあります。
だからこそ、「どんな状況で見るのか」まで考えることが大切です。
ポスターは「最初にどこを見るか」
ポスターを見かけると、最初にどこへ目がいったかを考えます。
タイトルなのか、写真なのか、価格なのか。
そして、その次にどこを見たのか。
これはチラシ制作でも大切にしている情報の優先順位につながります。
全部を目立たせるのではなく、一番伝えたいことから順番に見てもらう。
その流れを作るのもデザインです。
スーパーのPOPは「なぜ目立ったのか」
スーパーにはデザインのヒントがたくさんあります。
たくさんの商品やPOPが並んでいる中で、なぜか目に入るものがあります。
色なのか。
文字の大きさなのか。
言葉なのか。
周囲との違いなのか。
目立たせるということは、単純に派手にすることではありません。
周りとの違いを作ることも重要です。
メニューは「選びやすいか」
飲食店では料理も気になりますが、メニューのデザインも気になります。
おすすめ商品はすぐ分かるか。
価格は探しやすいか。
写真と商品名の関係は分かりやすいか。
情報が整理されているメニューは、見る人が迷いません。
これはチラシでも同じです。
駅の案内表示は「迷わせない」
駅の案内表示も、とても勉強になります。
多くの人が行き交う場所で、短時間で必要な情報を見つけてもらわなければなりません。
つまり、
「必要な情報を、必要な人に、すぐ伝える」
というデザインの基本が詰まっています。
デザインのヒントは街の中にある
こうして考えてみると、デザイナーが見ているのは「かっこいい」「おしゃれ」といった見た目だけではありません。
なぜ目に入るのか。
なぜ読みやすいのか。
なぜ分かりやすいのか。
そんなことを考えながら街を見ています。
デザインは、きれいに飾るだけのものではありません。
伝えたい情報を整理して、見る人にきちんと届けること。
街の看板やPOPを見ながらそんなことを考えてしまうのは、グラフィックデザイナーの職業病なのかもしれません。
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