最近は生成AIを使えば、専門的なデザインソフトを使えなくても、チラシのようなビジュアルを短時間で作れるようになりました。
「こんな雰囲気のチラシを作って」
「もっと高級感を出して」
「この文章を見やすくレイアウトして」
そんな指示を出すだけで、AIがデザイン案を作ってくれます。
では、これからはデザイナーに頼まなくてもいいのでしょうか?
私は、AIによってデザイナーの仕事がなくなるというより、デザイナーに求められる仕事が変わっていくのではないかと考えています。
AIは「作る」のがとても速い
これまでデザイナーが時間をかけて行っていた作業の一部を、AIは短時間で行えるようになっています。
アイデアを出す。
文章を考える。
イメージ画像を作る。
デザインの方向性を探す。
こうした場面では、AIはとても便利な道具です。
私自身も、AIを「使わない方がいいもの」とは考えていません。
むしろ、上手に活用すればデザインの可能性を広げられると思っています。
でも、チラシは「作る前」が大切
チラシ制作では、デザインを始める前に考えることがたくさんあります。
たとえば、
「このチラシは誰に見てもらうのか?」
「一番伝えたいことは何なのか?」
「商品の特徴と価格、どちらを先に見せるのか?」
「見た人に問い合わせてほしいのか、来店してほしいのか?」
こうしたことを整理せずにデザインを始めると、見た目はきれいでも、何を伝えたいのか分かりにくいチラシになってしまうことがあります。
「何を載せるか」より「何を削るか」
チラシを作っていると、
「これも載せたい」
「あれも伝えたい」
と情報が増えていくことがあります。
もちろん、どれも大切な情報です。
でも、全部を同じように目立たせると、逆に一番伝えたいことが見えなくなります。
だからデザイナーは、
何を大きくするのか。
何を小さくするのか。
何を載せるのか。
何を思い切って削るのか。
を考えます。
デザインとは、情報をきれいに並べるだけではなく、情報に優先順位をつける仕事でもあります。
AIが作ったものを「判断する人」も必要
AIから3つのデザイン案が出てきたとします。
では、どれを選べばいいのでしょう?
一番きれいなもの?
一番派手なもの?
自分が好きなもの?
大切なのは、そのチラシの目的に合っているかどうかです。
「ターゲットに伝わるか」
「最初に見てほしいところへ目がいくか」
「問い合わせにつながる流れになっているか」
AIがたくさんの案を作れるようになればなるほど、その中から何を選び、どう直すかという判断も重要になると思います。
デザイナーはAIと競争する必要はない
AIか、デザイナーか。
私は、どちらか一方を選ぶ必要はないと思っています。
AIが得意なことはAIに任せる。
そして、人が考えた方がいいところは人が考える。
これからのデザイナーには、デザインソフトを操作する技術だけではなく、
「誰に、何を、どう伝えるか」を考える力
が、これまで以上に大切になるのではないでしょうか。
AIはデザインを作ってくれる。
でも、
「何を作るべきなのか?」
「なぜ、このデザインなのか?」
そこを考えるのは、まだデザイナーの大切な仕事だと思っています。
AIを使うか、使わないかではなく、
AIも使いながら、もっと伝わるデザインを考える。
これからのデザイナーは、そんな仕事になっていくのかもしれません。
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